高齢者の健康と福祉の全国大会「第32回全国健康福祉祭和歌山大会・ねんりんピック紀の国わかやま2019」の総合開会式が、きょう(9日)和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で行われ、4日間にわたる大会が開幕しました。
きょう午前10時半から行われた開会式では、冒頭、台風19号などの災害で犠牲になった人に黙とうが捧げられたあと、出場する全国47都道府県と20政令市のあわせて67選手団およそ1万人が元気よく入場行進しました。
和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長の開会宣言に続いて、炬火リレーが行われ、田辺市出身で1964年の東京オリンピック・体操競技で金メダルを獲得した早田卓次(はやた・たくじ)さんと、九度山町出身で1992年から3大会連続でオリンピックの野球競技に出場し「ミスターアマ野球」と呼ばれた杉浦正則(すぎうら・まさのり)さん、そして、和歌山市出身で2012年のロンドンオリンピック・レスリング競技で銅メダルを獲得した湯元進一(ゆもと・しんいち)さんを経て、最終走者の、和歌山市出身のフェンシング選手、東莉央(あずま・りお)さん、晟良(せら)さん姉妹に炬火が引き継がれ、点火されました。
大会を主催する和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「日々の活動の成果を発揮し、思い出深い大会にしてください」と挨拶し、臨席された三笠宮彬子(みかさのみや・あきこ)さまは「多くの方と交流を深めてください」と述べられました。
最後に、いずれも和歌山県選手団で、剣道交流大会に出場する岩﨑弘(いわさき・ひろし)さんとウォークラリー交流大会に出場する伊達美恵(だて・みえ)さんが選手宣誓し「いつまでも夢を持ち、情熱あふれ、笑顔はじける大会にします」と決意を新たにしました。
式典後のメインアトラクションでは、3000人を超える県民が出演し和歌山の四季を表現した創作パフォーマンスが披露されたほか、上富田町出身の歌手、坂本冬美(さかもと・ふゆみ)さんが歌で花を添えました。
「ねんりんピック紀の国わかやま2019」は、今月(11月)12日まで開かれ、県内21市町でテニスやボウリング、将棋など27種目の交流大会が行われます。
大会にあわせて、県内では様々なイベントが行われていて、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールでは県内の老人クラブの活動や伝統工芸品、シニアカーや医療ベッドなどの福祉機器を紹介する「わかやまねんりんフェスタ」が今月11日まで開かれます。