平安時代の熊野詣(くまのもうで)を再現する恒例のイベント「あげいん熊野詣」がきょう(27日)、那智勝浦町で行われました。
赤を基調とするきらびやかな平安装束を身にまとった女性らおよそ200人が、巨木に囲まれた世界遺産の熊野古道・大門坂(だいもんざか)などを練り歩き、華やかな歴史絵巻を披露しました。
イベントは、熊野詣を重ねた後白河(ごしらかわ)法皇の行列を再現したもので、神職役の男性を先頭に、衛士(えいし)や法皇、女房をつとめる人々が続きました。そして、熊野那智大社などで参拝し、那智山(なちさん)青岸渡寺(せいがんとじ)では三重の塔の前で、願いごとを書いた護摩木(ごまぎ)を焚き上げました。
8回目の参加という埼玉県の54歳の女性は「自然の中で厳かな雰囲気を味わえる上、地元のもてなしもうれしい。10回の参加を目指したいです」と笑顔で話していました。