九度山町の古沢厳島神社できょう(14日)、平安時代から続くと言われる、えびすさんがジャンプを披露する、ユニークな神事、「えびすのお渡り」があり、地元の人や大勢の観光客が見守りました。
緑の衣をまとい、紙製のえびすの面に白い髭に冠をつけたえびすさんが、タイを釣り上げた竹竿を担ぎ、笛や鼓を奏でるおよそ20人のお供を従えて境内に入場しました。
そして本殿の前では、お供が中腰で半円形に並んだ前で、えびす様が御弊を納める儀式をした後、えびすさんが「よいしょ」の掛け声にあわせて、そんきょの姿勢から前と後にジャンプを繰り返えし、見物客から拍手がわき上がりました。
神社のある地域は、かつて弘法大師が製法を伝えたとされる手すきの和紙「高野紙」の生産地として栄えたところで、神事は和紙づくりの繁栄を偲んで行われたとされています。