来月(10月)4日と5日に田辺市中心部で開かれる、第33回「弁慶まつり」を目前に控え、市民俳優らによる「演劇弁慶伝説」のけいこが大詰めを迎えています。
演劇弁慶伝説はまつりの開幕を飾る恒例の演目で、4日の午後6時半から、田辺市の世界遺産・闘鶏神社(とうけいじんじゃ)の特設舞台で、かがり火のなか、オーディションで選ばれた市民らが、武蔵坊弁慶と源義経(みなもとのよしつね)の五条大橋の決闘や、闘鶏神社の由来となった、鶏(にわとり)を戦わせて熊野水軍を源氏と平家のどちらに加勢するかを占う「鶏合せの神事(とりあわせのしんじ)」のもようを芝居で再現します。
本番まで1週間を切った昨夜(28日)田辺商工会議所で行われたけいこでは、ことし(2019年)の主役・第33代弁慶を務める田辺市の会社員・法忍泰男(ほうにん・やすお)さん45歳が、真っ白なずきんをかぶり、長さおよそ2メートル40センチの長刀(なぎなた)を持って、義経との決闘シーンのセリフや立ち回りなどを入念に確認していました。法忍さんは「動作や表情など細かい部分の仕上げに入っています。本番で力一杯演じられたら」と意気込みを語りました。
演劇の監督を務める田辺市の会社員・丸山雅之(まるやま・まさゆき)さん43歳は「ことしは闘鶏神社の創建1600年。強さと優しさの象徴である弁慶さんを多くの人々に見てほしい」と話しています。
第33回弁慶まつりは、来月4日の初日の演劇に続いて、2日目の5日には、よさこい踊りや物産テント市、弁慶ゲタ踊り、それに、田辺花火大会りなど、盛りだくさんの催しが行われます。