けさ(22日)、高野町の南海高野山ケーブルカーが走行中に非常停止し、乗客15人がおよそ40分間にわたって、車内に閉じ込められました。乗客は無事救助され、ケガ人などはなく、正午過ぎにはケーブルカーの運転も再開されました。
きょう午前8時前、高野町の南海高野線・極楽橋駅(ごくらくばしえき)と高野山駅を結ぶ高野山ケーブルカーが非常停止しました。止まった上下各2両編成のケーブルカーのうち、高野山行きの乗客15人はおよそ40分間にわたって車両に閉じ込められましたが、係員の誘導で、およそ170メートル離れた、極楽橋駅まで歩いて戻り、その後、タクシーで高野山駅などへ向かいました。体調不良を訴えた人やケガ人などはありませんでした。極楽橋行きのケーブルカーに乗客はありませんでした。
南海電鉄によりますと、高野山駅のケーブルカーの巻上機(まきあげき)に付属する機械の不具合で、安全装置が作動して非常停止したものとみられています。南海電鉄が復旧作業にあたり、およそ4時間後の正午過ぎに運転を再開しましたが、この事故で、高野山ケーブルカー上下あわせて38本が運休し、およそ800人に影響しました。
南海電鉄では、高野山ケーブルカーの運休に伴い、高野線の橋本駅とケーブルカーの高野山駅の間でバスによる代行輸送を行いました。