「和菓子」の文化を見直し、魅力的な町づくりを目指すシンポジウムがきょう(15日)、和歌山市で行われました。
このシンポジウムは「紀州の和菓子と文化を考える会」の結成1周年を記念して行われたもので、きょう午後、和歌山市手平の「和歌山ビッグ愛」で開かれ、まず、東京の老舗和菓子店「虎屋」の菓子資料室・虎屋文庫の研究主幹・中山圭子(なかやま・けいこ)さんが「和の文化 和菓子の心」をテーマに基調講演をしました。
この中で、中山さんは春夏秋冬の和菓子や歴史にふれ、「郷土史はお菓子を通じて知ることができる」と、町の歴史と和菓子の密接な関係性を紹介しました。
このあと、「考える会」代表の鈴木裕範(すずき・ひろのり)さんや和歌山市の老舗和菓子店「総本家駿河屋」の岡本良太(おかもと・りょうた)社長、それに中山さんらがパネルディスカッションを行い、「和菓子を食べる機会は減っているが、新たな価値が見直されている」ことや「和菓子が消費者に媚びすぎて独自色を出せていない」など、和菓子の今後を含めた様々な議論が交わされました。